妊娠中期を迎えると、胎動とともにおなかの張りがだんだんと気になってくる頃ですね。
おなかの張りって初めの頃はどのような感じなのか分かりにくいですよね。
私も「おなかが張っている」という状態がどのような感覚なのか、自分自身ではよく分かっていませんでした。
妊娠前と同じように自転車に乗ったり、買い物で大きな荷物を持ったり…。
今思うと、おなかに強く負担をかけていたので硬く張っていました。
病院で「おなかが張っている。赤ちゃんが早産になってしまう可能性があるので安静にするように」と医師に言われ、中期からはおなかの張りについて注意して過ごさなければならないと感じました。
今回はおなかの張りについて、赤ちゃんへの影響や注意点、不安なときの相談先をまとめています。
- おなかの張りが気になりだした妊婦さん
- おなかが張ったときの対処方法を知りたい妊婦さん
Contents
おなかの張りとは子宮の収縮
子宮は筋肉でできているのですが、通常は筋肉がゆるんでやわらかくなっています。
妊娠中に妊婦さん自身がたくさん動いたり、なんらかの刺激が子宮に伝わることで、子宮の筋肉が収縮します。
この子宮の収縮を「おなかの張り」と一般的に言っています。
胎動が起こることでおなかが張ることもあるので、不思議ですね。
おなかが張るとどう影響があるのか
妊娠中におなかが張ることはよくあることですが、中には注意が必要な張りもあります。
- 流産
- 早産
- 常位胎盤早期剥離
など、赤ちゃんや妊婦さんの命に関わる状況につながるおそれがあるためです。
お腹の張りの感触とは
おなかが張っていないときはやわらかい
張っていないときのおなかは、次の表現のように皮膚がやわらかい状態をいいます。
- ふわふわ
- ポニョポニョ
- 指でおなかを押すと指が沈み込む
横になっているときなど、リラックスしているときに触ってみると分かりやすいでしょう。
おなかが張っているときはカチカチ
一方で、張っているときのおなかは、次のように皮膚が硬くなっている状態をいいます。
- カチカチ
- パンパン
- ズシンと重い
- 硬式テニスボールのような硬さ
- 指でおなかを押しても指が沈み込まない
よく動いたり重いものを持ったりと、いつもよりちょっと無理をした日に張りを感じるのではないでしょうか。
助産師さんに聞くと、「おなかがおでこの硬さになっていればそれは張っている」ということだそう。
私も張っているときは、カチカチでおでこの硬さのように硬くなります。
張っている状態からもとに戻るときは、ジンジンとした感覚が残っていました。
お腹の張りを感じたらどうするのが正解?
休むことが第一
張りを感じたらひとまず作業を中断して休むことを優先しましょう。
ゆっくり横になれる環境を整えて、休むことが大切です。
横になれない場所であれば、イスに腰掛けましょう。
張りがおさまる時間は人それぞれなのではっきりと言えませんが、30分~1時間ほど体を休めば張りも少しずつやわらいでくるでしょう。
お腹の張りプラス次の症状があれば注意
- 出血がある
- しばらく休んでも治らない
- 痛みが持続的
- 妊娠29週以前は1時間に3回以上の張りがある
- 妊娠30週以降は1時間に5回以上の張りがある
妊娠37週以前にこれらの症状がある場合は、流産や早産につながる心配があるので、すぐに病院へ連絡し、受診してほしいところです。
子宮の強い収縮が起きている証拠でもあります。
おなかの張りが不安なときにしたい行動
- 病院にまず連絡して指示をもらう
- 保健センターなどの専門職へ相談する
病院にまず連絡して指示をもらう
まず優先したいのは通院している産院へ連絡をすることです。
これまでの受診の経過を一番知っている医師や助産師へ相談し、どのように行動すればよいか確認しましょう。
安静にするべきか、受診するべきか具体的に教えてもらえます。
- 張りや痛みの強さ
- 張りや痛みの持続時間
- 1時間に何回張るか
- いつもの張りとの違い
- 出血などほかの症状がないか
など連絡したときには詳しく状況を伝えてみてください。
保健センターなどの専門職へ相談する
住んでいる地域の保健センターには、助産師や保健師がいます。
専門的な立場からアドバイスをもらえるので、電話相談をすることができます。
自己判断はせずに迷ったら病院に相談しよう
おなかの張りは赤ちゃんや妊婦さんの命に関わる危険なものもあるので、迷ったり不安なときは必ず病院に相談することが大切です。